Hyper-V 2.0のハードウェア要件
Windows Server 2008 R2の Hyper-Vのハードウェア要件としては、x64プロセッサ、ハードウェア仮想化支援機能(Intel VTまたはAMD-V)、およびハードウェアデータ実行防止(ハードウェアDEP)が必要です。これらの要件以外については、Windows Server 2008 R2のハードウェア要件と同様です。ただし、ワイヤレス LANを仮想ネットワークとして使用することはできないので、仮想マシンにネットワーク機能を提供するためには、有線のネットワークアダプターが必要になります。
■ハードウェア仮想化支援機能
プロセッサにハードウェアベースの仮想化テクノロジが実装されており、有効になっている必要があります。Hyper-Vは、Intel Virtualization Technology(Intel VT)とAMD Virtualization(AMD-V)をサポートしています。
■ハードウェアデータ実行防止
ハードウェアデータ実行防止(Hardware-enforced Data Execution Prevention、以下「ハードウェアDEP」)機能が利用可能であり、有効になっている必要があります。ハードウェアDEPは、Intelプロセッサでは「Intel Execute Disable bit(XD bit)」、AMDプロセッサでは「AMD No Execute bit(NX bit)」と呼ばれます。
Hyper-Vが動作するためには、ハードウェア仮想化支援機能およびハードウェアDEP機能をBIOSレベルで有効にしておく必要があります(図)。BIOSセットアップユーティリティにおける、これらの機能に対応するオプションの名称は、システムによって異なります。図は、Dell PowerEdge T410(Intel Xeon 5506)の場合の例です。[Virtualization Technology]と[Execute Disable]の両方を[Enabled]に設定することで、Hyper-Vのハイパーバイザーが機能するようになります。