■「USB TOOLS」はUSBメモリーをキーとしてコンピュータのロックやシャットダウンなどの操作、およびUSBストレージの使用制限(使用禁止や書き込み禁止)などを実行するツールである。
■あらかじめ登録したもの以外のUSBデバイスの接続を禁止したり、リムーバブル・ドライブの自動再生機能を制御することができるツールとして、コンピュータのセキュリティ管理に有効である。
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USBメモリーが普及するに伴い、さまざまなデータやオーディオなどのコンテンツ用デバイス、あるいは持ち運び可能なアプリケーション用デバイスと、その利用範囲は広がってきている。その半面、USBメモリーを介したウィルスやスパイウエアなどの感染被害といったトラブルやデータ漏洩などの問題も目立つようになってきた。こうした状況を反映して、USBメモリーを使用する各種アプリケーションも非常に多くのツールが公開されている。
USBメモリーの有無でコンピュータをロック
今回紹介する「USB TOOLS」は、コンピュータのセキュリティ管理やUSBを使用することによるセキュリティ・トラブルを回避することを目的としたフリーソフトの1つである。具体的には、以下の3つの機能をもつ。
(1)USBメモリー自体をキー(鍵)としてコンピュータをロックする。
(2)USBメモリーやその他のUSBデバイスの接続や使用を制限する。
(3)USB接続によるリムーバブル・ドライブの自動再生機能を制御する。
これらの個々の機能について備えるソフトウエアは数多い。だが、1つのツールでこれらの機能すべてを使用できるツールはあまり見かけない。
この3つの機能の中で、USB TOOLSのメインとなる機能は(1)のコンピュータをロックする機能である。つまり、登録したUSBメモリーをコンピュータに装着している間はコンピュータを使用でき、そのUSBメモリーをコンピュータから外すとコンピュータがロックされる。登録したUSBメモリーを再び装着しない限りコンピュータを使用することができない、という方法を実現できるセキュリティ・ツールである。