先日、USB接続タイプの地デジチューナーを購入した。これでハイビジョン放送を録画しまくるぞと意気込んだのもつかの間、あっという間に録画ファイルでハードディスクが埋め尽くされてしまった。ハイビジョン時代とは、つまり大容量ドライブの時代なのだと、思い知らされる出来事だった。だが、そんな時代でもWindows 7なら安心だ。Windows 7では、2Tバイトを超えるドライブも難なく増設できてしまう。今回は、Windows 7のドライブ機能の数々を紹介していこう。

2Tバイトを超えるハードディスクも1パーティションとして扱える

 パソコン(PC)に新しいハードディスクを増設した場合、まず最初にやらなければならないのが、ドライブのフォーマットである。Windowsの世界では、この「フォーマットされたドライブ」のことを「ボリューム」と呼んでいる。ただし、新品のハードディスクの場合、そのフォーマットの前にさらに「領域を作成する」という作業が必要になる。この作業を「パーティションを確保する」とか、「パーティションを切る」と呼ぶ。

 パーティションには、「MBR(マスター・ブート・レコード)」によって管理されるものと、「GPT(GUIDパーティション・テーブル)によって管理されるものがある。一般に「パーティション」と言った場合は、MBRによって管理される前者を指す。

 MBRで管理できるパーティションのサイズは、最大2Tバイトとなる。これを超える領域をMBRでは認識できない。そこでWindows 7では、GPTもサポートすることで、2Tバイトを超えるハードディスクでも、1つのパーティションとして扱うことができるようになっている。もっとも、現状では単体のードディスクで2Tバイトを超えるものはまだない。そのため、今回はMBRのパーティションで話を進めていくことにする。

パーティションは「プライマリ」と「拡張」の2種類がある

 MBRが管理できるパーティションには、「プライマリ・パーティション」と「拡張パーティション」の2種類がある。プライマリ・パーティションの最大の特徴は、OSの起動が可能なことである。拡張パーティションは、OSの起動はできずドライブには1つしか作れない。ただし、拡張パーティション内には「論理ドライブ」と呼ばれるドライブを、ディスク容量とドライブ文字が許す範囲でいくつでも作ることができる。そして、1つのドライブにはプライマリ・パーティションと拡張パーティションを合わせて、最大4つまで定義できる。つまり、拡張パーティションを作る場合はプライマリ・パーティションを最大3つまで、拡張パーティションを作らなければプライマリ・パーティションを最大4つまで作れることになる。

 ちなみに、Windows 7ではさらに自由にパーティション・サイズを変更したり、複数のパーテションを1つのボリュームとして扱うことも可能になっている。これらの機能については、別の記事で詳しく紹介する。