話題性では米AppleのiPhoneや米GoogleのAndroidに押され気味の「Windows Mobile」だが、これまでの累計出荷台数ではこれらよりも多く使われているはずだ。今日は、このWindows Mobileに関する2つの話題を紹介する。

Take1:うわさのMicrosoftブランド携帯、Verizonが年内に発売か?

 米Microsoftが自社ブランドの携帯電話機を出すとのうわさは、何年も前から流れている。ところがここに来て、大手キャリアの米Verizon WirelessがMicrosoftブランドの通称「Pink」端末を2010年より販売するという話を複数の情報源から得た。

 もちろん単純なガジェット系ブログは、大挙してこの「Next Big Thing」(次の大物)の話題を取り上げた。ただし、筆者はこの情報の真偽を把握していない。真実であるとしても、誰も気にかけない。

 Microsoft純正の携帯電話機だろうと、同社の次期スマートフォン向けOS「Windows Phones 7」と無関係なデバイスなど相手にされないだろう(関連記事:Microsoftの新モバイルOS「Windows Phones 7」に大興奮)。つまり価値のない情報といえる。

Take2:Microsoft、「Windows Phones 7」の開発者向け情報を小出しに

 Microsoftは2010年3月第1週、Windows Phones 7対応となるであろうソフトウエア開発環境についての情報を小出しし始めた。これまでは、3月15~17日にネバダ州ラスベガスで開催するカンファレンス「MIX 10」を情報提供の場にするとしていた。ところが同社は3月4日、新OSに関するあいまいな情報を少しずつ出すことにしたのだ。

 Microsoftによると、.NETやSilverlight、XNA、各種Web標準、Visual Studioといった技術になじみのある開発者ならWindows Phone 7に違和感を持たないという。同社が今回出した情報は、これでほとんど全部だ。だが、これまで同様MIX開幕前に追加情報が出てくるだろう。筆者は当然MIXに参加するので、情報を入手したらきちんと記事で紹介する。

 なお、MIXより前の3月9~13日にカリフォルニア州サンフランシスコで開催されるゲーム開発者向けカンファレンス「Microsoft Game Developers Conference(GDC)」でも何か分かるかもしれない。Microsoftは、Windows Phone 7をゲーム用プラットフォームとして本格展開する計画を考えているはずだ。筆者はGDCに行かないが、携帯電話機にかかわる大きなニュースがあっても不思議でない。