「内部統制.jp/IFRS」サイトは、2009年7月まで「内部統制.jp」として、主に日本版SOX法(J-SOX)対応にかかわる記事を中心に提供してきた。2009年7月以降は「内部統制.jp/IFRS」として、これまでのJ-SOX分野に加えて、IFRS(国際会計基準)にかかわる基礎的な解説やニュースを提供している。
J-SOXもIFRSも、ITproが扱う分野としてはかなり異色である。社内の専門記者だけでコンテンツを作るのは限界がある。そこで様々な外部の力を借りつつ、内部作成の記事と織り交ぜながら、コンテンツの作成と発信を続けている。
ここでは連載や記事が書かれたいきさつを交えつつ、内部統制/IFRS分野でいま読んでおきたい10本の記事を紹介していきたい。
「できる限り、やさしく書いてください」
IFRS分野における最大のヒット作は、「基本から学ぶ国際会計基準」という全4回の連載である。実はこの連載は“ひょうたんからこま”で生まれたものだ。別の連載の打ち合わせをしていたときに、「国際会計基準の基礎解説は早めにやったほうがいいですね」という話になり、急きょ始めることになった。
打ち合わせをした2008年末の時点で、IFRSに関する情報はまだ少なかった。そこで「会計の知識がほとんどない人でも理解できるよう、できる限りやさしく書いてください」と無理なお願いをした。筆者のアビームコンサルティング 藤田氏は「どこまでやさしく書くか」にずいぶん頭を悩ませたそうだが、多忙な合間を縫って執筆してくださった。その甲斐あって、現在でも存在価値を失わないコンテンツに仕上がっていると自負している。初めてIFRSを学ぶ方にぜひお薦めしたい。
・基本から学ぶ国際会計基準(全4回)
IFRSやJ-SOXの連載は内容がどうしても“濃く”なるので、複数のメンバーで構成するチームで執筆をお願いするケースが多い。内部統制.jp/IFRSサイトが最もお世話になっているのは、複数ベンダーが参加したAfter J-SOX研究会である。IFRSについては、同研究会の会長を務めた立命館大学の田尾教授をはじめ、5人のメンバーによるリレー形式で、情報システムに与えるインパクトについて執筆していただいた。IFRSとITの関係を網羅した解説になっていると思う。
・国際会計基準が情報システムに与えるインパクト(全5回)
「基本から学ぶ…」と同じく無理を言って依頼したのが「キーワードで理解するIFRS」という連載である。単なるキーワード解説でなく、キーワードを切り口にさくっと読める基礎的な解説が欲しかったからだ。
連載を目立たせるために、週に4〜5本の記事を連続して掲載する形を採った。執筆を担当したアクセンチュア IFRSチームの皆さんはさぞ大変だったと思うが、現在でも継続して読まれるコンテンツとなっている。ぜひ自分が気になるキーワードからご覧いただきたい。ちなみに最も読まれたのは「IFRS」と「包括利益」である。
・キーワードで理解するIFRS(全21回)
このサイトの特徴は、以上に挙げたような外部寄稿と、内部の記者によるニュースやコラム、解説が併存していることにある。以下に挙げる二つのコラムは内部記者による執筆で、IFRS分野の“ロングセラー”となっているものだ。IFRS入門としても、読み物としてもお薦めである。
・今さら聞けない国際会計基準「6つの疑問」
・「P/L」と「B/S」がなくなる日