本サイトで2006年に「法務から理解する内部統制」という連載をさせていただいてから4年近くが経過した。その間、企業環境をめぐる世界経済は激変し、それに伴い内部統制に関する法環境も大きく変化した。会社法、金融商品取引法がそれぞれ施行されて3年以上経過し、各法律の内部統制に関する実務についてもある程度定着してきた。
 本連載では、「油断は禁物」という意味も込めて、今一度、内部統制の基本に立ち返りながら、2006年の内部統制に関する連載以降の内部統制に関する法律、判例など一連の法環境の変化につき、おおむね以下のような内容でアップデートすることとする。



第1回 内部統制に関する法環境の変化

第2回 会社法(1)会社法上の内部統制とその実務

第3回 会社法(2)三つの「判例」から見た内部統制とリスク管理体制

第4回 金融商品取引法:内部統制報告書を中心とする対応の現状と課題

第5回 まとめ:内部統制の今後---公開会社法、IFRSによる影響

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