[BIソフト]ウイングアークが海外勢を抑える

 シンクライアントとともに今回から調査の対象に加えたBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトの1位は、ウイングアーク テクノロジーズである。2位は2008年1月に買収によってコグノス製品をラインアップに加えた日本IBM、3位は同年に同じく買収によってビジネスオブジェクツ製品を手中に収めたSAPジャパンがつけた。

 トップのウイングアークは、「価格競争力」の満足度で2位以下を引き離した。サーバー台数で決まるライセンス体系が評価を高めたようだ。

 「競合他社はCPUやコア数、ユーザー数で増減するライセンス体系を採用している。当社の製品なら、初期費用が10分の1程度で済むことも珍しくない」と、同社の小島薫事業統括本部Dr.Sum事業部事業部長は説明する。

 2位の日本IBMはコグノスのBIソフトと、同社のデータ統合製品「IBM InfoSphereシリーズ」との連携機能を強化。データ統合や管理までを含めた情報活用のためのシステムとして、パートナー企業が提案できるようにした。

 旧コグノス製品を手掛けていたパートナー企業には、売り上げと収益の増加が見込める。こういった点が、「製品」や「収益性」での評価につながったとみられる。

評価項目別の満足度と各項目ごとの重要度ランキング
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