[IP電話システム]日本アバイアが急浮上

 前回まで2連覇を果たした旧日立コミュニケーションテクノロジー(日立コム)を、2009年7月に吸収合併した日立が首位になった。2位には日本アバイアが前回の4位から急上昇。同点で富士通も前回同様の2位を堅持した。

 1位の日立は、旧日立コムがIP電話システムを扱っていた08年12月に「特約店支援チーム」を組織した。要望を聞き取り、パートナー企業が売りやすいソリューションを開発したという。こうした取り組みが高い評価につながった。

 「納期対応」の満足度でも日立は1位を獲得している。同社の鈴木康敏通信ネットワーク事業部企業ネットワーク本部ビジネス推進部担当部長は、「合併前の09年4月に受注窓口を一本化し、正確で迅速な納期対応を可能にしたのがよかった」と言う。

 2位に浮上した日本アバイアは、「マーケティング」の満足度で日立を上回った。不況下でも、パートナー企業との共同マーケティングに前年比で2割増を投資したことが奏功した。

 同じく2位の富士通は、同社のネットワーク機器や法人向けデータ通信サービスと組み合わせた提案を促進。1カ月に1回の頻度で営業研修を開催して、パートナー企業を支援してきた。

評価項目別の満足度と各項目ごとの重要度ランキング
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