[シンクライアント]サーバーベンダーが上位を独占

 今回から調査対象に加えたシンクライアントで初の首位を獲得したのは日立製作所だ。2位に日本ヒューレット・パッカード(HP)、3位に富士通が続き、5位までをサーバーベンダーが独占した。専業ベンダーは、6位のミントウェーブ1社にとどまった。

 日立は評価項目別の満足度も高く、12項目中の11項目で首位を占めた。2008年6月に設置した「クライアントソリューション拡販センタ」で、ソリューションの体系化や導入事例の情報提供、案件化のための営業支援などを強化し続けてきたのが奏功した。

 同社の岡田純プラットフォームソリューション事業部セキュアユビキタスソリューションセンタセンタ長は、「シンクライアント商談では、導入効果をうまく顧客に説明できない企業がまだ多い。こういった層のニーズに応えたのが高評価の理由ではないか」と話す。

 2位の日本HPは、総合満足度こそ6.71点で日立に及ばなかったが、「価格競争力」ではトップ。世界規模で事業展開しているため、大量生産で低価格に提供できることが評価につながった。

 今後は、専用端末だけを販売してきた2次店がサーバーと組み合わせたシステムを提案できるように、技術支援を手厚くする考えである。

評価項目別の満足度と各項目ごとの重要度ランキング
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