結論が出ないまま会議が終わる。担当者の役割がはっきりしない。指示があいまい──。うまくいっていない職場には必ずといってよいほど「決められない病」がまん延している。本書の著者の問題意識はここにあった。

 昔から「上司が変わると職場も変わる」といわれるが、チームが機能していない職場を数多く見てきた著者は「決めることがチームを変革する」ことに気がついた。うまくいっている職場とそうでない職場の違いは、「決めるべきことが決められているかどうかだ」と著者は指摘する。正解が見えない今の時代も、部下はマネジャーに「決める」ことを求めていると理解し、行動することを勧める。

「決める」マネジメント

「決める」マネジメント
リクルートHCソリューションユニット著
英治出版発行
1680円(税込)