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CSIRT奮闘記

第6回 仲間でインシデントを解決――関係者を集めて活動してみる,それがCSIRT構築の第一歩

2010/05/10 日経NETWORK
出典:日経NETWORK 2009年9月号pp.96-99
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧
JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) 戸田 洋三
JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) 江田 佳領子
フリーライター 松山 正隼
[前回までのあらすじ]
BP商事の若手エンジニアA君は,Webサイトのぜい弱性一斉検査の準備を進める過程で,違う事業部との作業が進めにくい「部署の壁」に突き当たる。そこで部署横断的なインシデント対応体制を築く方法を模索し始めたA君は,セキュリティ・インシデントに対応する組織であるCSIRTの存在を知る。所属するIT企画室をCSIRTにする計画を練ったA君だったが,目的はCSIRTの構築ではなくインシデント対応体制を考えることだと知り,行き詰ってしまった。そんな折,日本シーサート協議会のN氏から「インシデント対応で相談,連絡できる仲間作り」を勧められたA君は,仲間作りの手始めに先輩エンジニアのBさんと情シスを訪問。そこで,SI事業部のベテラン・エンジニアTさんが仲間にすべきキーパーソンであることを知った。

 BP商事のIT企画室に所属する入社3年目のエンジニアA君は,CSIRT構築を念頭に置いたインシデント対応のための「仲間作り」に取り組んでいた。まず最初に,先輩エンジニアのBさんと情報システム部(情シス)のJさんを一緒に訪問したA君は,SI事業部のTさんが仲間にすべきキーパーソンであることを知る。そこで次のステップとして,Tさんを仲間に巻き込む方向で話を進めていくことにした。

 IT企画室に戻ったA君とBさんは,S課長にTさんを巻き込む作戦を話した。TさんはSI事業部のスーパー・エンジニアだが,強面で厳しい人として知られている。そのTさんを説得できるか心配したS課長だったが,ねらいがわかると賛同してくれた。

 A君は,Tさんにアポを取ってもらうために情シスのKさんを再び訪ねた。KさんはJさんの部下で,情シスの若手女性エンジニアである。A君の同期で,先日A君が情シスのJさんを訪問したときに,議論に加わってきたKさんが成り行き上「仲間」になった。

 A君はTさんと面識がなかったので,Kさんが電話をかけることになった。Kさんにとって,大先輩で強面のイメージのあるTさんは,話をするだけでもなかなか勇気のいることだった。しかし事前に打ち合わせた通りに,セキュリティ勉強会のお願いということで話を切り出したところ,Tさんからあっさりと了解を得ることができた。

 翌日の午後,A君とBさん,そして情シスのJさんとKさんの4人は,緊張の面持ちでTさんを訪れた。

先方も似たことを考えていた

Kさん:昨日も電話で少しお話ししましたが,私たち情シスとこちらのIT企画室の皆さんが一緒に,セキュリティの最新動向や最新技術についての勉強会を開こうと思っております。そこで,Tさんに講師というかご意見番としてご参加いただけないかなと思ってお願いにあがりました。

Tさん:別にいいけど。

Kさん:(拍子抜けしたように)よろしいんですか?

Tさん:どれくらいの頻度で勉強会を開くつもり?

A君:週に1度,1時間くらいというのでどうでしょうか?

Tさん:ああ,それならいいんじゃないかな。ちょうどウチでも,有志の若手エンジニア相手に似たようなことをやろうと思ってたから。そこに君たちも加わればいいよ(図1)。

図1●勉強会の講師を頼まれたTさんの反応
図1●勉強会の講師を頼まれたTさんの反応
SI事業部の若手有志に同様の勉強会を開くことを考えていたことがわかった。A君たち4人は,その勉強会に参加してはどうかと逆提案された。

A君:えっ,そうなんですか?はい,喜んで参加します!

Kさん:良かった!それでしたら話が早いです。

Tさん:で,いつから始める?

A君:それはもう“なるはや”で。

Tさん:じゃあ,あとでウチの方でスケジュールを調整して,候補日をメールで連絡するよ。

 4人は,礼を述べてTさんの部署を後にした。目的を達成し緊張が解けたこともあって,戻る道すがら4人は歓喜の声を上げた。

 A君たちに作戦を授けたBさんから聞いていた通り,Tさんは基本的に面倒見がよさそうだった。セキュリティ勉強会の開催を考えていたことから,実は“教えたがり”であることもわかった。セキュリティは,過去の経験がモノをいう世界だ。4人は口々に,Tさんからいろいろ勉強したいと期待を述べた。

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