■「PortableApps.com Platform」はUSBメモリーで持ち歩く各種アプリケーションを起動できるランチャである。
■登録できるアプリケーションには制約があるものの、一度登録したアプリケーションはランチャから軽快に起動でき、ユーザーにとっては使い勝手がよい。
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USBフラッシュ・メモリー(以下「USBメモリー」)は、これまで主にデータを保存するためのデバイスとして利用されることが多かった。だが、最近では大容量化・低価格化が進み、取り扱いが簡単なことから、利用形態の多様化が進みつつある。その中でも増加している利用方法の1つが、各種アプリケーションをインストールし自宅(あるいは会社)以外のどこでも必要なアプリケーションを利用する、といったUSBメモリーの使い方である。
よく使うアプリケーションをUSBメモリーに入れてどこでも使う
USBメモリーで使用可能な、いわゆる「Portable版」となっているアプリケーションも非常に増えてきている。このため、ノート型コンピュータを持参できないような場合でも、USBメモリーに各種Portable版のアプリケーションをインストールして持ち歩いていれば、出先にあるコンピュータで、これらのアプリケーションを利用することが可能だ。
Portable版のアプリケーションは、コンピュータのレジストリや設定情報などを書き換えることなく、USBメモリー内で独立して動くようになっている。このため、たとえ出先で借用したコンピュータであっても、あまり問題を起こすことなく利用できる(ただし、最近はセキュリティの関係から、企業内でのUSBメモリーの利用が制限されたり禁止されているケースも多いので、どのコンピュータでも自由にというわけにもいかなくなっている)。
しかしながら、USBメモリーにインストールされるPortable版のアプリケーションに関しては、起動させるためのメニューなどがない。多くの場合は、OSのエクスプローラなどでUSBメモリー内のフォルダを開き、アプリケーション・アイコン(あるいはショートカット・アイコン)をダブルクリックして起動させるといった、多少面倒な手間が必要になる。USBメモリーにインストールされているアプリケーションを呼び出すランチャを使って、簡単に起動できれば便利だろう。