問題
問53 入力、出力などを基に複雑さを加味してシステム規模を見積もる方法であり、開発工数の見積りにも使われるものはどれか。
ア COCOMO
イ 標準タスク法
ウ ファンクションポイント法
エ プットナム(Putnum)モデル
解説と解答
システム開発の見積もり技法に関する問題です。それぞれの選択肢を確認しましょう。選択肢アの「COCOMO」(constructive cost model)は、ソフトウエアの規模に変動する係数(パラメータ)を掛け合わせて工数を算出する方法です。
選択肢イの「標準タスク法」は、WBS(Work Breakdown Structure)に基づき成果物単位や作業単位に工数を見積もり積み上げていく方法です。あらかじめ設定してある標準的な工数を各作業に割り当てます。WBSとは、プロジェクトの作業をトップレベルから細かい作業単位に分解し、プロジェクトの目標を達成するために必要な作業全体を階層化して表したものです。
選択肢ウの「ファンクションポイント法」は、開発するシステムについて入力・出力などの機能を抽出し、これらの機能ごとに難易度や複雑さを評価してシステム規模を見積もる方法です。
選択肢エの「プットナム(Putnum)モデル」は、プットナムが提案した工数見積もりの方法です。ソフトウエアライフサイクルにおいて必要な工数を予測するモデルで、時間の経過に伴う変化を把握できます。
以上より正解は、選択肢ウです。
アイティ・アシスト インストラクタ