問題

問41 PCからサーバに対し、IPv6を利用した通信を行う場合、ネットワーク層で暗号化を行うのに利用するものはどれか。

ア IPsec
イ PPP
ウ SSH
エ SSL

テクノロジ系>技術要素>セキュリティ>情報セキュリティ

解説と解答

 IPv6の暗号化に関する問題です。IPv6は、IPv4におけるIPアドレスの枯渇問題を解決するために、IPアドレスのビット数をIPv4の32ビットから128ビットに拡大したものです。

 IPv6では、アドレスの拡大のほかにも、セキュリティをはじめ、さまざまな機能が拡張されています。IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)はインターネットで通信を行う際に、ネットワーク層で暗号化を行うための規格です。IPsecはIPv4でも利用できますが、IPv6では標準で実装されています。

 従って正解は、選択肢アです。

 そのほかの選択肢も確認しましょう。

 選択肢イのPPP(Point to Point Protocol)は、電話回線を通じてコンピュータをネットワークに接続するもので、データリンク層のプロトコルです。

 選択肢ウのSSH(Secure Shell)は、暗号や認証の技術を利用して、安全に遠隔地のコンピュータと通信するもので、アプリケーション層のプロトコルです。

 選択肢エのSSL(Secure Socket Layer)は、インターネット上でクレジットカード番号などの情報を暗号化して送受信するもので、セッション層のプロトコルです。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。