問題

問68 システム開発を外部に発注する場合、受託側が瑕疵(かし)担保責任を負うものはどれか。

ア 委任契約
イ 請負契約
ウ パート契約
エ 派遣契約

ストラテジ系>システム戦略>システム企画>調達計画・実施

解説と解答

 瑕疵(かし)担保責任とは、成果物に欠陥があった場合にそれを修復しなければならない責任や、その欠陥が原因による損害を賠償しなければならない責任のことです。請負契約では、成果物に対する完成責任や瑕疵担保責任があります。

 それぞれの選択肢を確認しましょう。

 選択肢アの「委任契約」では、受託側が行為(システム開発の過程)に関しては責任を負いますが、仕事の結果である成果物に対しての瑕疵担保責任は負いません。

 選択肢イの「請負契約」は、受託者がシステムの完成に責任を持って成果物を発注者に引き渡すことを約束する契約であり、受託者が瑕疵担保責任を負います。

 選択肢ウの「パート契約」は、受託側に成果物に対する責任がないので瑕疵担保責任は負いません。

 選択肢エの「派遣契約」は、受託側に成果物に対する責任がないので瑕疵担保責任は負いません。

 以上より正解は、選択肢イです。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。