問題

問64 SOAを説明したものはどれか。

ア 異機種間のデータ通信を実現するために、通信サービスを七つの階層に分割し、各層ごとに標準的なプロトコルや通信サービスの仕様を定めるという考え方である。
イ 業務上の一処理に相当するソフトウェアの機能をサービスとして実装し、それらのサービスを組み合わせてシステム全体を構築するという考え方である。
ウ サービスレベル合意書に基づき、顧客要件を満たすITサービスの提供を実現し、その品質の継続的な改善に必要なプロセスを構築するという考え方である。
エ ソフトウェアをネットワーク内のサーバに置き、ユーザが必要とする機能だけをサービスとしてネットワークを経由して提供するという考え方である。

ストラテジ系>システム戦略>システム戦略>ソリューションビジネス

解説と解答

 SOA(Service Oriented Architecture)とは、システム全体をサービスの集まりとして構築する設計手法です。ここでサービスとは、ビジネスプロセスに合わせて作成されたソフトウエア部品のことです。このソフトウエア部品は、ネットワーク上にインタフェースを公開し、必要なサービスを組み合わせて利用できるようになっています。

 それぞれの選択肢の記述を確認しましょう。

 選択肢アの記述は、OSI参照モデルの説明です。

 選択肢イの記述が、SOAの説明です。

 選択肢ウの記述は、SLA(Service Level Agreement)の管理に関する説明です。

 選択肢エの記述は、SaaS(Software as a Service)の説明です。

 以上より正解は、選択肢イです。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。