問題

問28 システムの品質を向上させるために、発生した障害の原因についてパレート図を用いて分析した。分析結果から分かることはどれか。

ア 時系列で見た障害の発生原因と発生件数
イ システムの規模と、障害の発生件数との相関
ウ 障害の主な発生原因と、それらの原因別の発生件数が全体に占める割合
エ 発生した障害と、それに影響を及ぼすと思われる原因との関連

ストラテジ系>企業と法務>企業活動>OR・IE

解説と解答

 パレート図は、入力値を件数の多い順に棒グラフにし、累積比率の折れ線グラフを重ねたものです。種類の少ない重要な項目と、多種類の重要性の低い項目に分類するような分析ができます。次図は、パレート図の例です。

 従って正解は、選択肢ウです。

 他の選択肢についても確認しましょう。

 選択肢アの記述にある「時系列の変化」を表すには折れ線グラフが適しています。発生原因も分析したい場合は層グラフ(面グラフともいいます)が適しています。折れ線グラフの例は以下です。

 選択肢イの記述にあるような二つの要素の相関を把握するには、散布図が適しています。散布図の例は以下です。

 選択肢エの記述にあるような、特性とそれに影響を及ぼす原因を分析するには、特性要因図が適しています。特性要因図の例は以下です。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。