問題

問22 DRAMの説明として、適切なものはどれか。

ア コンデンサに電荷を蓄えた状態か否かによって1ビットを表現する。主記憶としてよく用いられる。
イ 製造時にデータが書き込まれる。マイクロプログラム格納用メモリとして用いられる。
ウ 専用の装置でデータを書き込むことができ、紫外線照射で消去ができる。
エ フリップフロップで構成され、高速であるが製造コストが高い。キャッシュメモリなどに用いられる。

テクノロジ系>コンピュータシステム>コンピュータ構成要素>メモリ

解説と解答

 DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、読み書きが自由にできるRAMの一種です。コンデンサとトランジスタにより電荷を蓄える回路を記憶素子に用いています。一定時間毎に記憶保持のための再書き込み(リフレッシュ)を行なう必要があります。また、SRAM(Static Random Access Memory)と比べてアクセススピードは速くありません。

 その一方で、SRAMと比較して回路が単純で、集積度も簡単に上げることができ、価格も安いという特徴があります。そのためDRAMは、コンピュータの主記憶によく使われます。

 それぞれの選択肢の記述を確認してみましょう。

 選択肢アが、DRAMに関する記述です。

 選択肢イは、マスクROM(Read Only Memory)に関する記述です。

 選択肢ウは、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)に関する記述です。

 選択肢エは、SRAMに関する記述です。

 以上より正解は、選択肢アです。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。