問題

問29 64kビット/秒程度の低速回線用の動画像の符号化に用いられる画像符号化方式はどれか。

ア MPEG-1
イ MPEG-2
ウ MPEG-4
エ MPEG-7

テクノロジ系>技術要素>マルチメディア>マルチメディア技術

解説と解答

 MPEGは動画圧縮フォーマットの一つです。ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)合同の、マルチメディアの標準化を検討する委員会で作成した標準規格です。

 それぞれの選択肢の規格について見てみましょう。

 選択肢アのMPEG-1は、CD-ROMなどのパッケージメディアを想定し、最大1.5Mビット/秒程度の転送速度に映像信号と音声信号を圧縮する方式です。

 選択肢イのMPEG-2は、放送、通信、パッケージメディアなど、広範囲なメディアを想定し、映像信号と音声信号を圧縮する方式です。最大100Mビット/秒の転送速度です。

 選択肢ウのMPEG-4は、移動体通信(携帯端末)やインターネットでの使用を想定し、映像信号をより低い転送レート(数kビット/秒)で伝送することを目的とした圧縮方式です。なお、転送速度は最大38.4Mビット/秒です。

 選択肢エのMPEG-7は、デジタル化されたコンテンツの中から、ユーザーが欲しい情報を効率良く検索できることを目的として、コンピュータグラフィックスや静止画も含む映像信号および音声信号のデータの内容の記述方法を標準化したものです。

 以上より正解は、選択肢ウです。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。