問題

問27 GUI画面の設計において,キーボードの操作に慣れている利用者と,慣れていない利用者のどちらにも,操作性の良いユーザインタフェースを実現するための留意点のうち,適切なものはどれか。

ア キーボードから入力させる項目数を最少にして,できる限り項目の一覧からマウスで選択させるようにする。
イ 使用頻度の高い操作は,マウスをダブルクリックして実行できるようにする。
ウ できる限り多くの操作に対して,マウスとキーボードの両方のインタフェースを用意する。
エ 入力原票の形式にとらわれずに,必須項目など重要なものは1か所に集めて配置し,入力漏れがないようにする。

テクノロジ系>技術要素>ヒューマンインタフェース>ヒューマンインタフェース技術

解説と解答

 一般的なアプリケーションの利用者には、初心者も習熟者もいます。特にキーボード操作は慣れている利用者と慣れていない利用者の個人差は大きく、一方にとって便利な機能も他方にとっては煩雑に感じられたり、使いにくかったりします。そのため、複数のインタフェースを持たせることにより、どちらの利用者にとっても使いやすくなるように工夫します。

 従って正解は、選択肢ウです。

 他の選択肢は、次の理由により間違いです。

 選択肢アと選択肢イは、マウスで入力させるものです。マウスの入力が増えると、キーボードに慣れた利用者は煩雑さを感じます。キーボードから手を離し、マウスに持ち替える手間がかかるからです。これは、キーボードに慣れない利用者のためのインタフェースと言えます。

 キーボードやマウスに関わらず、入力原票に近い形の入力画面の方が、入力しやすくミスも防げます。そのため選択肢エの方法は、操作性が良いとは言えません。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。