開発環境のセットアップ
まず,開発環境をセットアップしていこう。ここでは「Ubuntu 9.04 Desktop 日本語版」上でAndroidアプリケーションを開発する。Ubuntuをセットアップした後に,表1のツールを以下のようにインストールしていく。
Sun Java6 JDKのインストールから始める。AndroidのSDKがサポートしているJavaのバージョンは,JDK 5またはJDK 6だ。JDKはUbuntu上でパッケージ管理ツール「APT」を使ってインストールする。
Ubuntuの「端末」を起動し,コマンドラインから次のコマンドを入力する。
$ sudo apt-get install sun-java6-bin
途中,ライセンスの確認画面が表示されるので「了解」→「はい」を選択。インストール終了後,「java」コマンドでバージョンが1.6であることを確認する。
$ java -version
次にEclipseをインストールする。AndroidがサポートしているEclipseのバージョンは3.4(Ganymede)と 3.5(Galileo)である。Ubuntuに付属している3.2や3.3のEclipseはサポートされていない。ここでは3.5を使う。
Eclispe 3.5は,Eclipseのページからダウンロードする。ダウンロードのページで「Eclipse IDE for Java Developers」(Linux 32bit)を選択。ダウンロードしたアーカイブを「tar」コマンドでホーム・ディレクトリなどに展開する。展開したeclipseディレクトリ内の「eclipse」というファイルをダブル・クリックして実行すればEclipseを起動できる(写真1)。
続いて,Android SDKをインストールする。ダウンロードのページから,Linux版のSDKを選ぶ。ダウンロードしたファイルはホーム・ディレクトリなどに展開する。
開発作業では,いくつかのツールをコマンドラインから起動する必要がある。どのディレクトリからもツールを実行できるように,ツールの入ったディレクトリをPATH環境変数に追加しておく。「~/.profile」ファイルをエディタで開き,次の行を加える。
# Set Android SDK dir export PATH=SDKのディレクトリ/tools:$PATH
設定後,.profileへの変更を反映させるために,一度ログアウトして再度ログインする。