図14●「データ ソース」にテーブルを表示させ,それをデザイン画面にドラッグ&ドロップするとデータグリッドが貼り付けられる
図14●「データ ソース」にテーブルを表示させ,それをデザイン画面にドラッグ&ドロップするとデータグリッドが貼り付けられる
[画像のクリックで拡大表示]
図15●プログラムを実行すると,5人の名前が入った「Name」テーブルの内容が一覧表示された
図15●プログラムを実行すると,5人の名前が入った「Name」テーブルの内容が一覧表示された
[画像のクリックで拡大表示]
リスト5●データグリッドの列名表示の高さを調整する(Window1.xaml.vb)
リスト5●データグリッドの列名表示の高さを調整する(Window1.xaml.vb)
[画像のクリックで拡大表示]

 WPF(Windows Presentation Foundation)を使ったGUI(Graphical User Interface)アプリケーションの開発は,Visual Studio 2008で可能になり,VS 2008のService Pack 1(SP1)で機能が強化され,Visual Studio 2010でも機能が増える。VS 2008 SP1のWPFアプリケーションでは,ツールボックスに42個のコントロールがあったが,今回試用したVS 2010では,UniformGridがなくなり,Calendar,DataGrid,DatePickerが追加されて44個になっていた。

 DataGrid(データグリッド)は,データベースが持つデータを簡単に一覧表示するのに便利なコントロールだ。利用手順を簡単に説明しておこう。

 まず,VS 2010のサーバーエクスプローラーを開き,VS 2010に含まれるSQL Server 2008 Expressに接続して,データベースとテーブルを作ろう。今回は,「test01」というデータベースを作り,そこに「Name」というテーブルを作って,5件のテスト・データを入れておいた。

 データベースの準備ができたら,WPFアプリケーションのプロジェクトを作り(今回言語はVBにしたが,C#でも同様にできる),メニューで「データ」→「データソースの表示」を選んで,図14右上の「データソース」ウィンドウを表示させる。この段階ではデータソースがないので,「新しいデータソースの追加」をクリックして,「データソース構成ウィザード」を操作して,先ほど作ったNameテーブルを持ってくる。

 図14右上のようにNameテーブルが出てきたら,Window1.xamlをフォーム・デザイナーで表示し,そこにNameテーブルをドラッグ&ドロップしよう。これで保存して実行すれば,図15のようにNameテーブルの内容が表示されるはずだ。

 ただ,今回ベータ1で試したところ,列名の表示が小さくなって読み取れなかった。そこで,Window1.xaml.vbを開き,起動時に実行されるWindow_Loadedサブプロシジャに,リスト5の(2)を追加した。(1)は自動生成されたコードだ。