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ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと
出典:日経コンピュータ 2009年12月23日号
p.141
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 監修者の前書きに意表を突かれる。「この本を読んでも、目の前の問題は解決しない」。本書が説く心構えは、本質的で抽象度が高いからだという。経験豊富なアーキテクトが1〜2テーマずつ寄せた、ソフト開発で心掛けるべき事柄をまとめたエッセイ集だ。 まずは目次を眺めて、目にとまるものから読んでみるとよいだろう。例えば「3つから2つだけを選ぶ覚悟を決めよ」。様々な制約や要件、利害関係に優先順位を付け、本当に実現すべきものを選ぶことの重要性を説いている。 原著の97本に加えて、日本人アーキテクトによる書き下ろしを11本収めた。はてなの最高技術責任者である伊藤直也氏は「Webなどにあふれる手段的な(実装)技術はソフト開発の9割。残る1割は教科書や論文による本質的な知識。これがソフトの革新性を決める」と語る。各人各様のテーマや語り口が面白い。 禅問答のようなパートもある。「『よいアイデア』を避けよ。よいアイデアがやっかいなのは、それらが『よい』からだ」。初見でピンとこなくても、経験を積んだ後にふと読み直すと、味わえるようになるかもしれない。今すぐには役に立たない、しかし本棚には入れておき折に触れて手に取りたい一冊だ。
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