AndroidをUSB起動させる
では実際の作業に入ろう。Ubuntu 9.04 Desktop(i386版)をインストールしたパソコンに,必要なパッケージをUbuntuのリポジトリからインストールする。移植に必要なパッケージには,Javaの開発環境である「JDK」やバージョン管理システム「Git」*などがある。
先頭に「sudo」を付けて管理者権限で次のコマンドを入力する。
$ sudo apt-get -y install git-core gnupg sun-java5-jdk flex bison gperf libsdl-dev libesd0-dev libwxgtk2.6-dev build-essential zip curl libncurses5-dev zlib1g-dev valgrind g++
次に,Androidのソースをダウンロードする。Androidはさまざまなソフトで構成されている。それらはバージョン管理システムのGitで管理されている。Gitを使い,リポジトリから移植に必要なソースをすべてダウンロードする。 これらのソフトは別々のGitリポジトリに格納されている。そのため,通常はそれぞれダウンロードしなければならないので面倒だ。
そこで,複数のGitリポジトリをまとめて扱える「repo」というコマンドを利用しよう。次のようにrepoを導入する。次の例では,ユーザー・フォルダ内の「bin」ディレクトリにrepoコマンドを作成している。
$ mkdir ~/bin
$ curl http://android.git.kernel.org/repo > ~/bin/repo
$ chmod a+x ~/bin/repo
続いて,次のように「~/bin/」を環境変数のPATHに加え,コマンド名だけで実行できるようにしておく。
$ export PATH=~/bin:$PATH
$ java -version
1.5以外の場合は,次の手順で切り替える。
$ sudo update-java-alternatives -s java-1.5.0-sun