Linuxカーネルのコンパイルには,x86で起動するためにいくつかの修正が必要となる。そのために必要なファイルを用意する。次のように,必要なファイルを「touch」コマンドで空ファイルとして作成しておく。

$ mkdir -p vendor/google/frameworks/maps/ Enterキー
$ touch vendor/google/frameworks/maps/com.google.android.maps.xml Enterキー
$ mkdir -p vendor/google/apps/GTalkService/ Enterキー
$ touch vendor/google/apps/GTalkService/com.google.android.gtalkservice.xml Enterキー

 次にいくつかのパッチを適用させる。そのため,まずは次のURL,http://code.google.com/p/patch-hosting-for-android-x86-support/downloads/listからパッチ・ファイルをダウンロードし取得しておく。

 取得するファイルは表1の通り。

表1 必要なパッチ・ファイル
表1 必要なパッチ・ファイル
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 以下では,「~/patches」フォルダに,これらのファイルを置いたものとして進める。図3のようにそれぞれのフォルダ内でパッチを適用させる。

図3 パッチを当てるコマンド
図3 パッチを当てるコマンド
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 次に,カーネルのビルドを実行する。makeコマンドを実行した際,いくつかの質問に答える必要がある。

$ cd ~/mydroid/kernel Enterキー
$ make Enterキー
$ cd .. Enterキー
$ TARGET_CPU_ABI=none TARGET_ARCH=x86 TARGET_PRODUCT=eee_701 DISABLE_DEXPREOPT=true make Enterキー

 以上で必要なビルドは完了したので,USBメモリーに転送しよう。