問題

問18 様々なサイズのメモリ資源を使用するリアルタイムシステムのメモリプール管理において、可変長方式と比べた場合の固定長方式の特徴として、適切なものはどれか。

ア メモリ効率が良く、獲得及び返却の処理速度は遅く一定である。
イ メモリ効率が良く、獲得及び返却の処理速度は遅く不定である。
ウ メモリ効率が悪く、獲得及び返却の処理速度は速く一定である。
エ メモリ効率が悪く、獲得及び返却の処理速度は速く不定である。

テクノロジ系>コンピュータシステム>コンピュータ構成要素>メモリ

解説と解答

 一般に、メモリープール管理には、可変長方式と固定長方式があります。

 可変長のメモリープール管理方式は、実行するタスクの大きさに合わせて、確保すべきメモリー領域のブロックサイズを動的に決定する方式です。ブロック内のフラグメンテーションが発生しないため、メモリーの利用効率が良くなります。

 一方、固定長のメモリープール管理方式は、主記憶装置を固定長のブロックに分割して、実行するタスクを各ブロックに割り当てる方式です。フラグメンテーション(断片化)が発生してしまうので、可変長方式に比べてメモリーの利用効率は悪くなります。一方で、ブロックサイズが一定であるため一定時間で処理が可能です。

 以上より正解は、選択肢ウです。

城田 比佐子、関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。