横に置かれた50インチのカラー・モニター。ドキュメントを表す画像を何枚か表示している。モニターは人間の腰くらいの高さで,利用者はその脇に立ち,画面上のドキュメントをタッチパネルの要領で操作する(写真1)。

写真1●横に置かれたモニターにはドキュメントを表す画像が表示されている
写真1●横に置かれたモニターにはドキュメントを表す画像が表示されている
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写真2●タッチパネル操作でドキュメントを操作する
写真2●タッチパネル操作でドキュメントを操作する
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 利用者はドキュメントを手で拡大・縮小したり,向きを変えたりできる。“放り投げる”ことさえ可能だ。ドキュメントを手で触りながら,モニターの奥側(写真2でモニターの左方向)に放り投げる動作をしてみる。するとドキュメントは,縦に置かれたもう一つの50インチのモニターに瞬時に移動する。

 実際に試してみると,ドキュメントは手の動きに応じて,すうっと滑らかに移動する。「社内では『コンテンツ手裏剣』と呼んでいる」。パイオニアソリューションズの谷田部茂樹ソリューションセンター企画部長はこう説明する。

写真3●「ディスカッションテーブル」の展示に注目集まる
写真3●「ディスカッションテーブル」の展示に注目集まる
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 コンテンツ手裏剣は,ITpro EXPO AWARD 2009 特別賞を受賞したパイオニアソリューションズのコミュニケーション支援ツール「ディスカッションテーブル」の特徴を表している。アナログ感をかもし出しつつ,複数人による議論をいかに活性化するか。この問題に対する一つの回答を提示したのがディスカッションテーブルである。見栄えが良いこともあり,ITpro EXPO 展示会で多くの来場者の注目を集めた(写真3)。