問題

問7 オブジェクト指向プログラムの特徴はどれか。

ア 計算順序は制御フローではなくデータの流れによって規定される。命令は,入力となるすべてのデータがそろったときに実行可能となる。
イ 計算の制御は命令から命令へ順次渡される。命令間でのデータの受渡しは,“変数”を介するメモリへの参照によって間接的に行う。命令とデータの定義は分離されている。
ウ データを外部から隠ぺいし,メソッドと呼ばれる手続によって間接的に操作することができる。プログラムは,データとメソッドをひとまとまりにしたものの集まりである。
エ プログラムは,入れ子構造の演算式,関数を表現する命令(演算記号),データによって構成され,“命令実行”に対応するのは“演算式又は関数の値の計算(評価)”である。

テクノロジ系>基礎理論>アルゴリズムとプログラミング>プログラム言語

解説と解答

 プログラムあるいはプログラミング言語の特徴に関する問題です。オブジェクト指向の「オブジェクト」とは,データとそのデータに対する操作(メソッド)をひとまとまりにしたものです。こうした概念をプログラミングに取り入れたのが,オブジェクト指向プログラムです。

 それぞれの選択肢の記述を確認しましょう。

 選択肢アは,データフロー型プログラム言語に関する記述です。

 選択肢イは,手続き型プログラム言語に関する記述です。

 選択肢ウは,オブジェクト指向プログラムに関する記述です。

 選択肢エは,関数型プログラム言語に関する記述です。

 以上より正解は,選択肢ウです。

城田 比佐子,関谷 昌太
アイティ・アシスト インストラクタ
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修やプロマネ育成研修をはじめ,基本情報技術者試験,応用情報技術者試験,プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「3週間完全マスター 基本情報技術者 2010年版」などがある。