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萩本・匠スタイル研究所

第12回 価値を描くための“自分改革”

萩本 順三=匠Lab代表取締役、匠BusinessPlace代表取締役 2009/12/04 日経コンピュータ

 ビジネスとITの摩訶不思議な世界を“創発号”に乗って旅する匠Style研究所。第9回から前回までは、価値の正体を追い求めてきました。今回からは、企業の問題から離れて、自分自身を見つめる旅になります。会社の問題や課題の前に、自らを見つめ直し“自分改革”を起こしてみましょう。それはきっと会社の問題解決や、本質的な課題発見につながることでしょう。

 今回は、みなさんの自分改革のきっかけになるよう、僕が取り組んでいる自分の中での改革について話しましょう。みなさんの自分改革に、少しでも参考になれば嬉しいです。

価値を描いていないエンジニアリング

 僕自身が仕事に物足りなさを感じていた頃は、「画期的なプログラミングをしたい」とか、「ユーザーの要望を実現する素晴らしい設計をしたい」とか、「もの凄くためになる開発方法論を作りたい」などと思っていました。そのような夢を追い続けてはいましたが、何か物足りなさを感じてもいました。その物足りなさの原因が最近になって、ようやく分かり始めてきたのです。

 その原因とは、そもそも価値を描いていなかったことです。価値とは、今までの蓄積されたノウハウを組み立てて作るということでは生まれません。新たな知識の領域に踏み込み、その中で組み合わせたり創造したりしながら描いていくものだったのです。

 原因に気付いた僕は、今のソフトウエアエンジニアリングには「価値を描く」という行為が欠落しているため、ビジネスで通用しないのだと思うようになりました。価値を描いていないエンジニアリングは、ビジネスで通用しません。

 それでは、この「描く」とは、どういうことなのか、それはどのように獲得すればよいのでしょうか?

 このことは、僕も説明できるレベルに到達しているわけではありません。ですが、僕の経験上おそらく価値を描くということに非常にためになった意識や方法を伝えたいと思います。

方法1:目的・価値思考を身につけよ

 すべての技術や出来事について、目的・価値思考で考えることを訓練するとよいでしょう。例えば、自分が学んでいる言語、あるいは言語の機能、また設計技術などについても、「この技術の目的は何であるのか」を考えるのです。目的を価値に置き換えて考えても良いです。ある言語が持つ機能を使うことで、どのような価値が、だれに対して生まれるのだろうと考えるのです。

 僕はIT業界に入って、技術を学ぶ際に、いつのまにかこのことを考えるようになっていきました。そして、それはとても有効な行為だったと思います。なぜなら、コンサルティングや教育を行う際に、それぞれの技術の目的や価値を説明することが、とても重要だからです。僕は目的・価値思考を身につけていたために、そうしたことが自然にできたように思います。

 実は僕自身も、最初は目的思考で考えていました。しかし、後に価値を付け加えたのです。なぜなら、目的だけでは仕事にクリエイティブさを感じられなかったからです。目的を考えることで、問題の意図を知ることはできますが、その目的にはビジネス的価値がないかもしれません。価値を考えることで、目的よりもビジネス的感覚が養われます。

図1●対象問題を目的と価値とセットで記憶する
図1●対象問題を目的と価値とセットで記憶する

 問題の対象から目的や価値を考えることは、問題に対する本質面での抽象化だと思うようにもなりました。すると、問題対象を図1のように目的・価値とセットで記憶するということが、自然と意識できるようになってきたのです。

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