マイクロソフト資格の順位が上昇

 ベンダー系資格の営業効果ランキングはどうか。表2に示した通り、今年もオラクルとシスコが上位を競った。

表2●営業効果の高い上位20資格(ベンダー系)
営業効果は「効果あり」の回答比率から「効果なし」の比率を引いて算出した
表2●営業効果の高い上位20資格(ベンダー系)

 1位は日本オラクルのデータベース分野の最上位資格である「データベース:ORACLE MASTER Platinum」。2位に「シスコ技術者認定資格プロフェッショナル」が続いた。前回4位の「データベース:ORACLE MASTER Gold」が3位に、前回3位の「シスコ技術者認定資格エキスパート」が4位に入れ替わっただけで、4位までの顔ぶれは変わっていない。ただしデータベース:ORACLE MASTER Goldを除く3資格で営業効果の数値は減った。

 こうしたなかでマイクロソフトの関連資格は、営業効果が高く、ランキングも上がっているものが目立つ。

 Windowsサーバーシステムの設計や構築にかかわる「マイクロソフト認定システムエンジニア」の営業効果は、前回と同じ61。営業効果の数値が5ポイント落ちた「シスコ技術者認定資格アソシエイト」を抜き、5位に入った。

 9位のデータベースやネットワークのスキルを認定する「マイクロソフト認定ITプロフェッショナル」(前回13位)、13位のWebアプリケーション開発に関する資格「マイクロソフト認定プロフェッショナルデベロッパー」(同20位)も、前回より営業効果のスコアを高めたことで順位を上げた。

人気ベンダー資格の多様化が進む

 上位資格の提供ベンダーも多様化してきた。

 以前は日本オラクル、シスコ、マイクロソフト、SAPジャパンの4社が中心だった。それが仮想化やオープンソースの普及を反映し、ヴイエムウェアやレッドハットが食い込んでいる。

 前回から調査対象に加わった仮想化技術関連の資格「VMware Certified Professional」は、15位から13位に上昇。前回調査で初めて20位圏内に入ったLinux関連資格「Red Hat Certified Engineer」も、14位から13位に上がった。17位から20位までは、サン・マイクロシステムズの資格が食い込んでいる。