ADTのインストール

 「Android Development Tools(ADT)」はEclipseのプラグインとして動作する。EclipseにADTプラグインを組み込むことで,Androidアプリを非常に効率よく開発できるようになる。

 例えば,デバッギング・ツールであるDDMS(Dalvik Debug Monitor Service)を利用して,スクリーン・ショットの撮影,ポート転送の管理,ブレーク・ポイントの設定,スレッドやプロセス情報の表示などができる。また,Androidアプリ開発用のプロジェクト・ウィザードを利用すると,基本ファイルの作成や,Androidアプリのビルド・プロセス(ソース・プログラムをコンパイルし,実行プログラムを作成する手順)を自動化できる。

 ADTのインストールは,Eclipseのメニューから以下の手順で実行する。以下,操作画面のイメージとともに説明していこう。

(1)メニューの「Help」から「Install New Software」を選択する(図3)。

図3●メニューの「Help」から「Install New Software」を選択
図3●メニューの「Help」から「Install New Software」を選択
[画像のクリックで拡大表示]

(2)「Work with:」に「https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/」を入力し「Add」ボタンをクリック(図4)。「https」の代わりに「http」も利用することも可能である。

図4●「Work with:」を入力し「Add」ボタンをクリック
図4●「Work with:」を入力し「Add」ボタンをクリック
[画像のクリックで拡大表示]

(3)「Add Site」ポップアップの「Name:」に「android」などの分かりやすい名前を入力し,「OK」ボタンをクリック(図5)。

図4●「Work with:」を入力し「Add」ボタンをクリック
図5●「Name:」に名前を入力し,「OK」ボタンをクリック
[画像のクリックで拡大表示]

(4)表示された項目の「Developer Tools」(「Android DDMS」,「Android Development Tools」)を選択し「Next」ボタンをクリック(図6)でインストールされるプラグインの詳細が表示(図7)。

図6●「Developer Tools」を選択し,「Next」ボタンをクリック
図6●「Developer Tools」を選択し,「Next」ボタンをクリック
[画像のクリックで拡大表示]

図7●インストールされるプラグインの詳細が表示される
図7●インストールされるプラグインの詳細が表示される
[画像のクリックで拡大表示]

(5)ライセンスを確認し,「I accept the terms of the license agreement」を選択して,「Finish」ボタンをクリック((図8)。

図8●ライセンスを確認して「I accept…」を選択し,「Finish」ボタンをクリック
図8●ライセンスを確認して「I accept…」を選択し,「Finish」ボタンをクリック
[画像のクリックで拡大表示]

(6)インストール後,Eclipseを再起動。これでADTのインストールは完了である。

ADTのディレクトリ設定

 ADTのインストールが完了したら,Android SDKのディレクトリを設定しよう。

(1)メニューの「Window」から「Preferences」を選択する(図9)。

図9●メニューの「Window」から「Preferences」を選択
図9●メニューの「Window」から「Preferences」を選択
[画像のクリックで拡大表示]

(2)左のリストから「Android」を選択し,「SDK Location」にAndroid SDKを設置したディレクトリを指定して「OK」ボタンをクリック(図10)。

図10●リストから「Android」を選択し,「SDK Location」を指定する
図10●リストから「Android」を選択し,「SDK Location」を指定する
[画像のクリックで拡大表示]

 ここでSDK Targetに「Android 1.1」「Android 1.5」「Google APIs」が表示されていれば設定は完了である。Eclipseには,日本語メニューを表示するためのプラグインもある。「Pleiades」から,インストールしたEclipseのバージョンにあったプラグインをインストールすればよい。