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国際会計基準(IFRS)

IT専門家4000人に聞く, IFRS対応の実態

ITpro

「J-SOXに続く大きなテーマ」と半数が認識

2009/10/20
村中 敏彦=日経BPコンサルティング チーフ・アナリスト

 前回の調査結果で,IT専門家の6割はIFRS(国際会計基準)を認知しているものの,理解は浅いレベルでとどまっていることが分かった。関連して,現状ではIFRSについてどのような項目を認識しているのかを尋ねた()。

図●国際会計基準(IFRS)に関する認知項目(N=2460[IFRS認知者ベース])
図●国際会計基準(IFRS)に関する認知項目(N=2460[IFRS認知者ベース])

 図は,IFRSを認知しているIT専門家2460人が,IFRSに関する10の説明文の中から認識している項目を選んだ結果を示している。

 最も多かったのは,「IFRSは,法制度が企業情報システムの変革を迫るという点で,J-SOX(日本版SOX法)に続く大きなテーマとされている」で,IFRS認知者の54%が挙げた。ほぼ並んだのが,「会計(財務会計・管理会計)システムの改修を要する場合がある」で,53%が挙げた。IFRSがJ-SOXと関係が深いことや,会計システムの改変が伴うケースが多いことは,IFRSを深く知らなくてもある程度実感できるだろう。

 これに次いで,「工事進行基準では,プロジェクトの進行状況に応じて段階的な利益計上が求められる」を43%が挙げた。工事進行基準がIFRSであることを知らなくても,IT業界で話題を呼んだだけに認知度は高いとみられる(工事進行基準については現在流動的な情勢にある。詳しくは,キーワードで理解するIFRS:[16]MoUを参照)。

 以上の3つを除く7項目は,高くても3割そこそこである。例えば,「会計システムでは,複数の会計基準に対応した複数帳簿の機能が必要となる」を挙げたのは18%,「製品販売の基準が,出荷時から検収時に変更されることが想定される」は21%だった。

 これらは会計システムを再構築するにあたり,IFRSに対応する際に最低限必要な知識だ。複数帳簿についてはシステムでの実現方法が複数あることや,それぞれのメリット,デメリットも押さえておかなければならない。

 IFRS対応の準備が本格化するのは,2010年代前半と予想される。それまでに,IT専門家はIFRSに関する知識水準の向上を図っていく必要があるだろう。

調査概要

 「IFRS(国際会計基準)に関する調査」は,ITpro Researchモニターを対象にWeb調査で実施した。ITpro Researchモニターは,ITpro登録会員で日経BPコンサルティングのアンケート調査モニター登録者であり,「IT分野に関心をもち,アンケート調査への協力意向の高いIT関係者」といえる。

 調査期間は2009年7月16〜23日。総回収数4002件のうち,ビジネスパーソンからの回答3863件を有効回収数とした。調査は日経BP社コンピュータ・ネットワーク局プロジェクト推進部と日経BPコンサルティングが企画を,日経BPコンサルティングが実査・集計・報告を担当した。同調査に関する報告書は,日経BPコンサルティングが販売中

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