ビジネスマナー検定の解説

正解は選択肢Cです。

　顧客訪問をする際は，オーソドックスな服装を選ぶことがポイントです。オーソドックスとは，「落ち着いた色と柄」「シンプルな形」「ジャストサイズ」の条件を満たしたスーツのことです。

　落ち着いた色とは，黒や濃紺，チャコールグレーを指します。濃い色であるほど，フォーマル度が増します。ビジネスの場で黒地は慶弔時以外にあまり着用しませんので，濃紺やチャコールグレーを選ぶとよいでしょう。

　男性のジャケットの形は，2つボタン，センターベント（ベントは背側にあるスリットのこと）が望ましいです。スーツのボタンは数が少ないほどフォーマル度が上がります。またサイドベンツ（スリットが背側左右にあるデザイン）も元々は乗馬用のカジュアルなデザインですので，センターベントの方がよりフォーマルです。

　女性の場合は，スカート丈に注意しましょう。座ったときに膝が隠れる程度の丈を選びます。立ったときに膝上の丈だと，座ったときに太ももがあらわになり，フォーマル度が下がります。

　見た目の印象は後々まで相手に強く残ります。初対面ならばなおさらです。個性や自分の好みではなく，自分の体型に合っていること，落ち着きや誠実さを相手に伝えられることに重点を置きましょう。

正解は選択肢Bです。

　ビジネスバッグは，A4サイズの書類が入る大きさのものを選びましょう。相手から頂いた書類を折るのは失礼に当たります。相手から頂いたA4サイズの書類を折らずにそのまま入れられるサイズのバッグは必須です。

　選択肢AのちょうどB5サイズの書類が入るバッグは，A4サイズの書類が入らないので，ビジネスにはふさわしくありません。選択肢Cのリュックサックもカジュアル過ぎるので，ビジネスシーンでは不適切です。

　ビジネスバッグは，使いやすさや機能性を重視して選びます。「色」はスーツに合わせやすいような黒や茶が無難です。そして「持ち手がある」もの，「丈夫」なものがビジネスシーンでは使いやすく適しています。

　特に，床に置いたとき，支えがなくても立つバッグがお勧めです。顧客訪問時に，足下に安定して置けて便利です。また，バッグの中に仕切りがあり，筆記用具や名刺，ノートや必要書類を分けて入れられると，取り出しやすく機能的です。

　取り出し口は，チャックなどで閉められるものを選びましょう。口を閉められないバッグは，内容物が見られやすくなり，情報漏洩につながり危険です。