【第1問】
 IFRSの特徴として挙げられる「細かいルールを設けない主義」を何と呼びますか。
【選択肢】正解
A  規則主義  
B  実現主義  
C  原則主義

正解は選択肢Cです。

 IFRSの特徴の1つに「原則主義(プリンシプル・ベース)」があります。これは,詳細なルールを定める「規則主義」と対照的に,原理原則だけを明確に示すという考え方です。

 原則主義は,IFRSが世界基準となるための重要なポイントです。世界中のあらゆるビジネスを想定した,詳細なルールを作成することは不可能だからです。原則主義であるIFRSを適用するためには,企業自身が自社の個別・具体的な事象に対して,原則に照らして的確な会計判断を行うことが求められます。




【第2問】
 IFRSで「損益計算書」にあたる財務諸表は,以下のどれでしょうか。
【選択肢】正解
A  包括利益計算書
B  財務計算書  
C  財政状態計算書  

正解は選択肢Aです。

 IFRSが定めている財務諸表としては,包括利益計算書(Statement of comprehensive income)のほかに,財政状態計算書(Statement of financial position),持分変動計算書(Statement of change in equity),キャッシュ・フロー計算書(Statement of cash flows)があります。このうち,損益計算書にあたるのは包括利益計算書です。