IPアドレスの範囲を示す「192.168.1.0/24」という表記は,以下の選択肢のどの範囲でしょうか。
【選択肢】 | 正解 | ||||||||||||
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正解は選択肢Bです。
IPアドレスの範囲(ブロック)を示すときには,ブロックの最初のアドレス(ネットワーク・アドレス)を記述し,その後ろに「/」を書き,最後にサブネット・マスクの「1」の数を書いて表現します。こう表記することで,IPアドレスの範囲がわかります。この表記方法は,CIDR表記,あるいはプレフィックス表記などと呼ばれます。
では,問題文にある192.168.1.0/24という表記を考えてみましょう。これは,192.168.1.0がネットワーク・アドレスで,サブネット・マスクが24ビット(255.255.255.0)のアドレス・ブロックを表しています。
ネットワーク・アドレスとサブネット・マスクを上下に並べたとき,サブネット・マスクの桁が0になっているビットがホスト・アドレスになります。この場合は,下位8ビットの192.168.1.xxのxx部分がホスト・アドレスになるわけです。これは,192.168.1.0~192.168.1.255という256個のIPアドレス・ブロックを表しています。
以上から,192.168.1.0/24という表記は,192.168.1.0~192.168.1.255というアドレス・ブロックであることがわかります。したがって,問題の正解はBだとわかります。
IPアドレスの表記については,図解で学ぶネットワークの基礎:IP編「ネットワークとその中のホストの場所を示すIPアドレス」をご覧ください。
次のうち,MACフレームにVLAN(virtual LAN:仮想LAN)情報を記述する「タグVLAN」の仕様を定めている規格はどれでしょうか。
【選択肢】 | 正解 | ||||||||||||
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正解は選択肢Aです。
タグVLANとは,LANスイッチでブロードキャスト・ドメインの範囲を自在に操るVLAN(virtual LAN:仮想LAN)の方式の一つ。LANで使うフレーム(MACフレーム)にVLAN番号を記したタグ情報を挿入して,フレーム単位でVLANを区別します。フレーム・フォーマットなどは,IEEE802.1Qという規格で標準化されています。つまり,選択肢Aが正解になります。
ほかの選択肢について確認しておきましょう。IEEE802.1Xは同じくLANの規格ですが,ユーザー認証によってLANの利用の可否を制御する認証の技術です。このため選択肢Bは誤りです。IEEE802.11aとIEEE802.11bは両方とも,無線LANの規格です。IEEE802.11aは5GHz帯の電波を使って最大54Mビット/秒の伝送を実現する技術で,IEEE802.11bが2.4GHz帯の電波を使って最大11Mビット/秒の伝送を実現する技術です。つまり,選択肢のCとDも間違いです。
タグVLANの詳細については,Networkキーワード「タグVLAN」をご覧ください。