写真1●運用監視センター。ユーザーのニーズに応じた運用作業にも対応する
写真1●運用監視センター。ユーザーのニーズに応じた運用作業にも対応する
[画像のクリックで拡大表示]

 ブロードバンドタワーは,東京都千代田区,品川区,目黒区の3カ所,大阪に1カ所の計4拠点でデータセンターを運営している。最大の特徴は,都心部に位置していること。東京の3拠点は23区内ならいずれも30分から1時間でアクセスでき,大阪はビジネスの中心街である梅田から徒歩10分の立地だ。同社の野口敬之氏(サービス開発マーケティンググループ ディレクター)は「いざというときにすぐに駆け付けられる都心型データセンターへのニーズは大きい」と話す。

 インターネットへの接続回線が45Gビット/秒と広帯域なことも特徴の一つ。「インターネットを事業基盤とするユーザーに向く」(野口氏)という。同社のユーザーには,ポータル・サイト運営会社やネット証券会社,動画配信サービス事業者などが名を連ねる。

ホスティングでも機器を持ち込める

 これまで同社は,ハウジング・サービスが中心だった。しかし現在,利用比率を高めているのがホスティング・サービス「Flex Hosting」だ。特徴は「顧客の要求に合わせて柔軟にカスタマイズできること」(野口氏)。同社が用意したサーバーやストレージ,ネットワーク機器などを利用するのが基本だが,要望に応じてユーザーの機器の持ち込みもできる。例えば,ユーザーが自前のストレージを設置して,ホスティングのサーバーと連携して利用するといった要求にも対応可能だ。機器類は専任スタッフが監視し(写真1),持ち込み機器に関する運用作業も,15分程度の作業なら,個別の手順書を用意して対応するという。

 「カーボンオフセット」のサービスをオプションとして提供しているのもユニークだ。ユーザーは,データセンター利用によって排出される温室効果ガス(二酸化炭素)を,国際的な認証を受けた排出枠を購入する形で相殺できる。環境対応を推進するユーザーにとってはメリットのあるサービスだろう。

基本情報
●名称:第1サイト
●場所:東京都千代田区
●最寄り駅:要問い合わせ
●料金:ホスティングは月額8万円/サーバーから,ハウジングは要問い合わせ