Windowsのメモリー消費が減少
今のWindowsは仮想記憶機構を持っているので,メモリーが足りなくてプログラムを起動できないことはあまりないが,メモリーが足りなくて処理が遅くなることはある。今回は,Windows起動後に,図6のプログラムを動かして,使用メモリー量の1分間の平均を記録してみた*5。結果を図7に示す。
Windows XPのx86は373Mバイトとさすがに少ない。Vistaのx86は650Mバイトに増えてしまったが,Windows 7 x86は545Mバイトと105Mバイト減っている。Vistaのx64は899Mバイトあったが,Windows 7のx64は731Mバイトに減っている。Windowsのシステムが使うメモリーが減れば,アプリケーションに多くのメモリーを割り当てても,仮想記憶のお世話になることが少なくなる。メモリー搭載量が少ないノート・パソコンでは,VistaからWindows 7へ入れ替えることで動作が軽快になる可能性があるだろう。