ディスク消費がシェイプアップ
低価格のノート・パソコン,いわゆる「ネットブック」でWindows XPが使われ続けた理由の一つは,大容量のハードディスク(もしくはSSD=半導体ディスク)を搭載できず,Vistaを入れるのが難しかったからだ。Windows XPはもともとCD-ROMで配布できる程度の大きさだったし,オプション部分は必要なときにCD-ROMからハードディスクにコピーするようになっていた。Vistaはほぼすべてをハードディスクに入れたため,ユーザーがインストールDVDを入れるように指示されることはほとんどなくなって便利だったが,ディスクの消費がXPに比べて多いのはいかんともしがたかった。
今回実験したパソコンのディスクの消費量が図4である。Windows XP x86はWindows Updateをした状態であっても,プログラム・ファイルは2.5Gバイトしかない。ページ・ファイルはユーザー設定で大きさを変えられるし,休止状態ファイルは,Windows XPの場合は休止状態の機能を有効にしなければ作られない*3。
Windows 7は,Vistaに比べると,ディスク消費量が減っている。ページ・ファイルも休止状態ファイルも少し小さくなっており,Windows 7を開発した側のシェイプアップ意図がうかがえる。今回使ったのはWindows 7のUltimateエディションだが,Starterエディションなどでは,もっと少ないかもしれない*4。