最高値が拡張されたエクスペリエンス インデックス
今回性能測定に使ったパソコンは,米AMDのCPU「Phenom X4 9750」(4コア,動作周波数2.4Gヘルツ)とグラフィックス機能統合チップ「780G」,メモリー4Gバイト,500Gバイトのハードディスクなどを搭載したものである*1。まずは,VistaやWindows 7が持つ「Windowsエクスペリエンス インデックス」(図2)でハードウエアの位置付けを見てみた。図2はWindows 7 x64のもので,他のWindowsの結果と合わせたものを表2に示す。
Windows Vista x86 | Windows Vista x64 | Windows 7 x86 | Windows 7 x64 | |
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「プロセッサ」のスコア | 5.9 | 5.9 | 7.1 | 7.0 |
「メモリ」のスコア | 5.9 | 5.9 | 5.5 | 5.9 |
「グラフィックス」のスコア | 4.3 | 4.3 | 4.3 | 4.3 |
「ゲーム用グラフィックス」のスコア | 4.0 | 4.0 | 5.4 | 5.4 |
「プライマリ ハードディスク」のスコア | 5.9 | 5.9 | 5.9 | 5.9 |
Vistaではエクスペリエンス インデックスの値の上限値が5.9で,今回使ったパソコンでは,プロセサ,メモリー,ディスクのスコアが上限値になってしまっていた。Windows 7では上限値が7.9に拡張されたため,プロセッサに関しては7を超える値になった。
表2で興味深いことがある。Vistaのx86とx64では値が変わらないのに,Windows 7のx86とx64では,メモリーのスコアが「5.5」と「5.9」に異なったことである。