ソフトウエアの調査対象は、RDBソフト(オープン系)、RDBソフト(独自OS系)、Webアプリケーションサーバー、グループウエアソフト、ERPパッケージ、統合運用管理ツールの6分野。ランキングは、回答数が全体の3%以上かつ30件以上のIT企業が対象。回答数が20件以上のIT企業は参考として、ランキング外に50音順で掲載している。

【ランキング表の見方】
●表中で、濃い赤は項目ごとの平均点より5点以上高い値、薄い赤は2.5点以上高い値
●表中で、濃い青は項目ごとの平均点より5点以上低い値、薄い青は2.5点以上低い値
●表中の重視度は回答企業が「特に重視している項目」として選んだ割合。「15」とある場合は、回答企業の15%が選択したことを示す。総合満足度は各項目の満足度を重視度に応じて加重平均している。上位3項目には色を付けた

■RDBソフト■
MSが首位返り咲き、導入しやすさ群抜く

 オープン系のRDBソフト部門では、マイクロソフトが1位に返り咲いた。「導入や初期設計の容易さ」の項目が68.3点と前回を1.7ポイント上回るなどで、総合満足度を押し上げた。2008年8月にSQL Serverの新バージョン「2008」を出荷した際に、段階を踏みながら学習できる自習書21冊をWebで無償公開したことなどが奏功しているようだ。 2カ月に一度のパッチ更新も、「性能」「機能」「信頼性」において、それぞれ約2ポイント改善したことに一役買っているとみられる。

 2位は前回4位から浮上した富士通。「問い合わせへの対応」と「価格」で高い満足度を得た。日本オラクルは総合満足度を前回から0.9ポイント向上させたが、富士通に0.1ポイント及ばず、前回同様3位にとどまった。ただし「性能」「機能」「信頼性」の3項目においては、全製品で唯一の70点台を獲得。他社を3ポイント以上引き離している。

 前回1位の日本IBMは今回、最下位に沈んだ。「信頼性」を5.9ポイント落としたのが響いている。同社は、「Oracleからの乗り換え組に操作法を訴求できなかった可能性がある」と分析する。その日本IBMは、メインフレームなど独自OS系サーバー向けのRDBソフト分野では今回も独走の1位である。

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■Webアプリケーションサーバー■
NECが首位奪還、僅差で日立かわす

 前々回に1位だったNECが首位を奪還した。「信頼性」が前回より5.5ポイント伸び、最高点の69.0点を得るなどで、総合満足度を3.4ポイント向上させた。複数の業務アプリケーションを別々に動作できる機能や、リクエスト数が増えると自動的に処理プロセスを増やす機能などが、信頼性のポイントアップにつながったと同社は分析している。

 2位は前回1位の日立製作所。前回より総合満足度を1ポイント高めたが、NECに0.3ポイント及ばなかった。

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