問題

問88 データベースの障害回復に用いられ,データベースの更新に関する情報が格納されているファイルはどれか。

ア インデックスファイル
イ バックアップファイル
ウ ログファイル
エ ロードモジュールファイル

テクノロジ系>技術要素>データベース>トランザクション処理

解説と解答

 データベース管理システム(DBMS)では,データベースに障害が発生したときの回復処理に備え,データベースの更新に関する履歴情報をファイルに書き出します。このファイルのことをログファイル(log file)またはジャーナルファイル(journal file)と言います。ログファイルには,トランザクションの処理順に,データベースの更新前の値や更新後の値などの情報が記録されています。

 選択肢アのインデックスファイル(index file)は,検索条件などに使用する項目の値と,その値を持つレコードの格納位置をセットにして記録したファイルです。レコードの検索処理などを効率よく高速に行いたいときに,索引(インデックス)として利用します。

 選択肢イのバックアップファイル(backup file)は,ディスク障害時におけるデータベースの回復処理に備え,データベースの内容をすべて複写したファイルです。

 選択肢エのロードモジュールファイル(load module file)は,そのまま主記憶にロードし,実際のOS上で実行できる形式のプログラムファイルです。実行に必要な目的プログラムが組み合わされた実行形式のファイルであり,連係編集プログラム(リンカ)を用いて作成します。

 以上より正解は,選択肢ウです。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て,1998年より現職。保持する資格は,プロジェクトマネージャ,テクニカルエンジニア(ネットワーク),同(情報セキュリティ),基本情報技術者など多数。著書に「短期完全マスター ITパスポート 2009年版」などがある。