問題

問83 HTMLに関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア HTMLで記述されたテキストをブラウザに転送するためにFTPが使われる。
イ SGMLの文法の基になった。
ウ Webページを記述するための言語であり,タグによって文書の論理構造などを表現する。
エ XMLの機能を縮小して開発された。

テクノロジ系>基礎理論>アルゴリズムとプログラミング>その他の言語

解説と解答

 HTML(Hypertext Markup Language)は,Webページを記述するための言語(マークアップ言語)です。タグによって文書の論理構造などを表現します。同じくタグを使うSGML(Standard Generalized Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)とは異なり,ユーザー独自のタグを定義することはできません。なお,HTML形式で記述されたテキストを閲覧するときにはブラウザを使用します。

 HTMLで記述されたテキストをブラウザに転送するときには,HTTP(Hypertext Transfer Protocol)が使われます。よって選択肢アの記述は誤りです。

 また,SGMLは,HTMLやXMLの基になったマークアップ言語です。HTMLは,SGMLで設計された文書型の一つが標準化されたものであり,SGMLのサブセット(一部分)に位置付けられます。よって選択肢イの内容も誤りです。

 XMLは,SGMLの特徴を活かしつつ,インターネット環境に最適化したマークアップ言語です。したがって,HTMLはXMLの機能を縮小して開発されたものではありません。選択肢エの記述も誤りです。

 以上より正解は,選択肢ウです。