問題

問79 従来のサーバが個別に備える電源装置や外部インタフェースなどをサーバ間で共有し,高密度化,省スペース化を実現したサーバシステムはどれか。

ア タワー型サーバ
イ デスクトップ型サーバ
ウ ブレード型サーバ
エ ラックマウント型サーバ

テクノロジ系>コンピュータシステム>システム構成要素>システムの構成

解説と解答

 ブレード型サーバーは,1枚の薄く平たい基板上にCPUやメモリーなどを集積して配置し,この基板(ブレード)を筐体のスロットに差し込んで使用するサーバーシステムです。サーバーの形状が薄くて細長く,刃(ブレード)の形に似ていることから,この名称で呼ばれています。ブレード型サーバーでは,電源装置やファン,外部インタフェースなどをサーバー(ブレード)間で共有することによって,高密度化,省スペース化を実現しています。

 選択肢アのタワー型サーバーは,コンピュータの筐体が縦に長く,塔(タワー)が立っているような外観のサーバーです。フルタワー型,ミドルタワー型,ミニタワー型などの種類があり,特にフルタワー型は容積にゆとりがあるので拡張性が高く,高性能なサーバーに多く採用されています。

 選択肢イのデスクトップ型サーバーは,机上(デスクトップ)に据え置くタイプのサーバーです。

 選択肢エのラックマウント型サーバーは,決められた大きさの棚(ラック)に平積みできる,平たい形状のサーバーです。棚(rack)に載せる(mount)ので,ラックマウント型と呼ばれます。棚を縦に何段も積み上げることができるので省スペース化を図ることが可能です。市販されている多くの製品ではEIA(米国電子工業会)が規格化した19インチ幅のラックを採用しています。

 よって正解は,選択肢ウです。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て,1998年より現職。保持する資格は,プロジェクトマネージャ,テクニカルエンジニア(ネットワーク),同(情報セキュリティ),基本情報技術者など多数。著書に「短期完全マスター ITパスポート 2009年版」などがある。