問題
問55 オープンソースソフトウェアに関する記述として,適切なものはどれか。
ア 一定の試用期間の間は無料で利用することができるが,継続して利用するには料金を支払う必要がある。
イ 公開されているソースコードは入手後,改良してもよい。
ウ 著作権が放棄されている。
エ 有償のサポートサービスは受けられない。
解説と解答
C言語やJavaなどのプログラム言語で記述された,コンパイルする前のプログラムのことをソースコード(ソースプログラム,原始プログラムなどともいう)と言い,ソースコードがインターネットなどを通じて公開されていることをオープンソースと言います。オープンソースソフトウエア(OSS:Open Source Software)は,ソースコードが公開されており,ソースコードの改変や再配布が自由に行えるソフトウエアです。それぞれの選択肢を見てみましょう。
選択肢アにあるように,試用期間中は無料でその期間を過ぎて利用するには料金を支払う必要があるソフトウエアのことをシェアウエアと言います。よって選択肢アは誤りです。
オープンソースソフトウエアは自由に改変することができるので,公開されているソースコードを入手した利用者は,バグの修正や不足機能の追加など,ソフトウエアを改良することができます。よって選択肢イは適切な記述です。
オープンソースソフトウエアは,著作権は放棄されておらず,ソフトウエアの開発者に帰属しています。よって選択肢ウは誤りです。
オープンソースソフトウエアは無償で提供されており,不具合などがあっても補償を受けることはできません。ただし,有償のサポートサービスを含めたパッケージの形式でベンダーから提供されているものもあるので,その場合には有償のサポートサービスを受けることができます。よって選択肢エは誤りです。
以上より正解は,選択肢イです。
アプリケーションデザイナー 代表取締役