■「RD Tabs」は1つのウィンドウ画面から複数のコンピュータにリモート・デスクトップで接続し,それらをタブを使って簡単に切り替えられるツールである。遠隔管理に便利なリモート・デスクトップの画面を,タブで切り替えながら管理できる。
■よく使うコンピュータへのリモート接続は“お気に入り”として登録しておけるほか,それぞれの接続先に合わせた接続条件も保存できる。接続中の画面をサムネイルとして一覧表示できるなど,利便性に優れているのが特徴だ。

■ソフト名 RD Tabs(バージョン2.1.21)
XPVista
英語
■開発 Timothy Carroll氏
■URL http://www.avianwaves.com/(ダウンロードはhttp://www.avianwaves.com/Tech/Tools/RDTabs/から)
■ファイル 32ビット版:RDTabs_2.1.21.msi(6,146,560バイト)/ RDTabs_2.1.21.zip(5,943,567バイト)
64ビット版:RDTabs64_2.1.21.msi(6,269,440バイト)/ RDTabs64_2.1.21.zip(6,064,681バイト)
■対応OS Windows XP/Vista (ドキュメントでは「全てのWindowsバージョンで使用可[RD Tabs is 100% Vista compatible and works perfectly as a standard (non-admin) user on all versions of Windows]」と記載されている)
■価格 無料(寄付歓迎)
■評価
(5段階)
★★★★

 Windows XPやVitaの標準ツールである「リモート・デスクトップ」を使用すると,ネットワークに接続しているコンピュータをリモートからコントロールすることができる。そのため,サーバーの管理などでリモート・デスクトップを常用しているネットワーク管理者も多いことだろう。

1つのウィンドウから複数のリモート管理が可能に

 ただし,リモート・デスクトップで複数のコンピュータに接続するためには,複数のリモート・デスクトップを起動させ,それぞれ個別に接続する必要がある。ネットワーク上の数台のコンピュータをまとめて管理しているような場合には,画面上に複数のリモート・デスクトップ画面が表示され,狭い画面上では効率的に管理することが難しくなる。

 このような場合には,今回紹介する「RD Tabs」を使用するとよい。RD Tabsは,リモート・デスクトップ機能を利用して複数のコンピュータに接続し,1つのウィンドウ画面上でタブを切り替えながらリモート・コンピュータを管理するツールである。

 RD Tabsは英語版だが,いったん接続してしまえばWindows標準のリモート・デスクトップ機能となんら変わることなく使用できる。そのため,ネットワーク管理のうえでは有用なフリーソフトといえよう。RD Tabsは32ビット版および64ビット版があるので,作者のサイトから目的に応じたインストール・パッケージをダウンロードすればよい。