問題

問28 ヒューマンインタフェース設計において,操作の一貫性向上を目的とするものはどれか。

ア Undo(元に戻す)機能によって,一つ前の操作状態に戻せるようにする。
イ ショートカットキーによって操作できるようにする。
ウ どの画面においても操作ボタンの表示位置や形を同じにする。
エ 利用者の操作に対応した処理の進行状況を表示する。

テクノロジ系>技術要素>ヒューマンインタフェース>インタフェース設計

解説と解答

 ユニバーサルユーザビリティーと呼ばれる概念の提唱者であるシュナイダーマンの“ヒューマンインタフェースの8指針”にて,ヒューマンインタフェース設計の指針が示されています。

 選択肢アは,“逆操作が可能である”という指針の説明です。

 選択肢イは,“頻繁に利用する機能には近道を用意する”という指針の説明です。

 選択肢ウは,“一貫性を持たせる”という指針の説明です。

 選択肢エは,“利用者にフィードバックを与える”という指針の説明です。

 ヒューマンインタフェースの8指針にはそのほか,“利用者に達成感を与える”(正常終了などのメッセージを表示する),“エラー検出と回復が容易である”(異常が発生した場合,エラーメッセージを表示し,ヘルプなどを案内する),“利用者が主体的に制御できる”(様々な設定を利用者ができる),“利用者の短期記憶の負担を軽くする”(一度入力した値を再度入力しようとすると同じ値を表示する)などがあります。

 以上より正解は,選択肢ウです。

佐塚 彰夫(さづか あきお)
アイティ・アシスト 代表取締役
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストの代表。新人研修やプロジェクトマネージャ育成研修をはじめ,基本情報技術者試験,応用情報技術者試験,プロジェクトマネージャ試験などの試験対策研修の実績も豊富。著書に「短期完全マスター 基本情報技術者 2009年版」などがある。