問題
問50 時間を横軸にし,タスクを縦軸に取って所要期間に比例した長さで表した工程管理図はどれか。
ア E-R図
イ アローダイアグラム
ウ ガントチャート
エ 状態遷移図
解説と解答
時間(日付など)を横軸にし,タスク(作業項目など)を縦軸に取って,所要期間に比例した長さで表した工程管理図のことをガントチャートと言います。作業予定の日程をあらかじめ横棒(バー)で図示しておき,実際に作業が行われたときに,作業実績の日程を作業予定の日程の下に逐次記入していきます。アローダイアグラム(PERT図)とは異なり,作業の相互関係を把握するのは難しいのですが,現在の作業の進捗状況が一目で把握できるので,個人やグループといった比較的小規模なプロジェクトの進捗管理に適しています。
選択肢アのE-R図(Entity-Relationship Diagram)は,実体(Entity)と,実体間の関連(Relationship)という二つの概念を用いて,対象世界のデータの構造を視覚的に表現した図です。データベース設計の上流工程で作成される図であり,特にリレーショナルデータベースの構造を設計する際によく用いられます。
選択肢イのアローダイアグラム(Allow Diagram)は,プロジェクトに必要なすべての作業の流れや所要時間を整理し,個々の作業の前後関係や相互関係を視覚的に表現した図です。作業を矢印で表し,作業を示す矢印と矢印を○印で結んだネットワーク図であり,PERTによる日程管理に用いられます。
選択肢エの状態遷移図(State Transition Diagram)は,システムが複数の状態をもつとき,システムの状態がどのように遷移するのかを視覚的に表現した図です。システムの取り得る状態を円で表し,ある状態から次の状態への遷移を矢印で表します。
よって正解は,選択肢ウです。
アプリケーションデザイナー 代表取締役