問題
問47 システム開発の外部設計において行う作業はどれか。
ア 画面・帳票レイアウトの設計
イ 性能要件の確定
ウ 物理データの設計
エ プログラムの設計
解説と解答
ウォータフォール型のシステム開発では,上流工程から下流工程に向けて,要件定義→外部設計→内部設計→プログラム設計→プログラミング→テスト
の順に作業が行われます。外部設計では,ユーザーから見た業務機能を中心に,システムに盛り込むべき機能を確定します。外部設計において行う作業には,サブシステムの定義,画面・帳票レイアウトの設計,コード設計,論理データ設計などがあります。
選択肢イの「性能要件の確定」は要件定義において行う作業であり,システムに必要な性能要件(1時間当たりの処理数や応答時間など)を決定します。
選択肢ウの「物理データの設計」は内部設計において行う作業であり,外部設計で作成した論理データについて,コンピュータで処理できるように物理的なデータの記録形式を設計します。なお,内部設計は,外部設計で明らかになった業務機能を実現するための実装手段(コンピュータによる処理の仕組み)を設計する工程です。外部設計がユーザー側の視点から見たシステムを設計するのに対し,内部設計ではコンピュータ側の視点から見たシステムを設計します。
選択肢エの「プログラムの設計」はプログラム設計において行う作業であり,内部設計で明らかになったコンピュータで処理すべき機能をプログラム単位に分割し,プログラムのロジックを設計します。
以上より正解は,選択肢アです。
アプリケーションデザイナー 代表取締役