第1回 人を動かせる人材は,どの会社でも必要とされる
初公開日:2009/08/05
こういう時代だからこそ重要経済危機の影響で,ITエンジニアを取り巻く状況も厳しくなっています。こういう時代だからこそ,余計に「人を動かす」ことが重要だと言えますか。 言えますね。特に最近はますます短納期が進み,その中でいろいろなステークホルダーの意見やニーズを調整していかなくてはなりません。仕事を速く,効率的に進めるためには,人を自由自在に動かすスキルが必須になっています。人を動かせる人は,結果的に仕事を成功させることができるでしょうし,人から好かれ,感心されて優秀な人材と言われることにもつながります。 不況でも,ITの案件は必ずあります。ここで必要とされるのは,優秀な人材です。「人を減らしたいが,優秀な人はできるだけ残す」という企業は少なくありません。 ここでいう優秀な人とは,客先の声を正しく聞くことができる,好かれて客先から必要とされる,部下を指導してチームマネジメントができる,上司に正しく報告し,上司に必要な行動をさせる,といったスキルを持つ人材を指します。つまり,人を動かすスキルを持つ人です。人を動かすスキルを身につけておけば,どの会社でも優秀で必要とされる人材とみなされます。こういう時代には,とても重要だと思います。 新刊「人を動かす9の基礎力と27のエクササイズ」では,基礎力を9つ挙げています。これらを一挙に身につけるのは,なかなか大変なように思いますが。 最終的にはすぺてを身につけてほしいのですが,すぐには難しいと思います。まず習得してほしいのは,「ミッションを認識させる(基礎力3)」「コミットさせる(基礎力5)」「目標を明確に設定する(基礎力7)」の3つです。 これら3つは,どんな人でも必要な管理能力にかかわるもので,言わば仕事の基本です。このようなマネジメント能力がない,もしくは弱い人は,もう一度学びなおす必要があるといえるでしょう。 こうした基礎的な仕事のスタンスを理解してはじめて,「ほめる(基礎力1)」「しかる(基礎力2)」「インセンティブを提示する(基礎力4)」「強く期待する(基礎力6)」「識者としてアドバイスする(基礎力8)」「心理的貸しを作る(基礎力9)」といった心理的な働きかけが意味を持つわけです。 中でも私が便利だと感じるのは,「インセンティブを提示する」「識者としてアドバイスする」「心理的貸しを作る」です。これらのスキルを駆使すると,人は思う以上に動くことを体感してきました。 つまり,最終的に9の基礎力をすべて身につけてほしいのですが,順番としてはいくつかの選択肢があるということです。大事なのは毎日一つずつでもいいので,継続的にスキルを身につけていくことではないでしょうか。 関連キーワード |