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隣家の無線LANの電波でネット接続したら違法なの?

2009/08/07
聞き手:久保田 浩=日経NETWORK (筆者執筆記事一覧
出典:日経NETWORK 2008年8月号p.15
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

隣家の無線LANの電波でネット接続したら違法なの?

(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)

  今回の回答者:
小倉 秀夫
東京平河法律事務所
弁護士

 近隣にある無線LANアクセス・ポイントがたまたま何のセキュリティ対策も施しておらず,自分のノート・パソコンの無線LAN機能をオンにしたらそこにつながってしまった…。こんな経験は多くの人にあるでしょう。このとき,「他人の無線LANアクセス・ポイントを勝手に使うのはもしかして違法では?」と思うかもしれません。

 このようなケースで適用される法律があるとすれば,「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」,いわゆる不正アクセス禁止法です。しかし,この法律は,情報管理者によってアクセス制御を施しているコンピュータに侵入する行為などを禁止したものです。何のセキュリティ対策もとらずに誰もが使えるような状態になっている機器は,この法律が保護する対象には入りません。つまり,この場合の無線LANアクセス・ポイントは,不正アクセス禁止法では保護されないのです。

 また,他人の無線LANアクセス・ポイントが発する電波を勝手に使うということで,「“電波の窃盗”という罪に問われるのでは?」と思われるかもしれません。しかし,刑法では電波を窃盗の対象とはしていないため,窃盗罪に問われることもありません。

 ちなみに,街中にある自動販売機のコンセントを抜き,その代わりに自分の携帯電話を充電した人が書類送検されたという事件がありましたが,これは刑法で電気が窃盗の対象として認められているためです。

 以上の観点から,他人の無線LANアクセス・ポイントを使ってインターネットに接続しただけで有罪とされることはなさそうです。

 ただし,民事訴訟を起こされる可能性はあります。例えば,通常の利用に支障をきたすほどの大容量データの送受信に利用した場合などで,「業務妨害だ」と訴えられることがあるかもしれません。

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